マレーシアの首都クアラルンプールは治安も良く物価も安く、公共交通機関も整っていて海外初心者でも旅行しやすい国です。そして日本から飛行機で6~7時間の距離で、時差も1時間しかないので気軽に行きやすいのも魅力のひとつです。
今回は海外ひとり旅を20カ国以上経験し、クアラルンプールに在住して2年の筆者が、海外初心者の方に「クアラルンプールは、なぜ旅行しやすい国なのか?」をお伝えしていきます。
海外へ行ったことないけれど興味がある方、マレーシアに興味がある方は必見です。
※1MYR=約24.7円
クアラルンプールは比較的治安が良い
今まで20カ国以上でひとり旅をしましたが、クアラルンプールは東南アジアのなかでも比較的安全な国で、昼間は女性ひとりでも問題なく歩けるくらいです。2年住んでいますが、幸運なことに1度も危険な目に合ったこともなく、平和に過ごしています。
ただし2人乗りバイクによる旅行者を狙った、ひったくりが急増しています。歩く際は、貴重品には十分気を付けて下さい。特に携帯電話は狙われやすいので歩きスマホや、道路脇での利用は絶対避けて下さい。
バッグは、肩がけタイプだと盗まれやすいので、斜めがけショルダーかリュックサックがおすすめです。そして夜のひとり歩き、人通りの少ない所へ行くのも避けましょう。
ちなみに外務省によると2019年12月現在は、感染症、危険情報はありません。
クアラルンプールは物価が安い
マレーシアの物価は日本の3分の1くらいです。特に食費はかなり安く、ローカルの食堂などでは一食150円ほどから食べられます。
電車やタクシーなどの交通面でも日本と比べて、安く移動できます。電車は1区間約25円~、タクシーは会社にもよりますが初乗り約90円~です。
そしてホテルも格安です!!日本では1泊3万円以上する高級ホテルでも、クアラルンプールだと3分の1ほどの値段で宿泊可能です。この機会に日本では味わえない贅沢な気分を、味わってみてはいかがでしょうか?
ただし、お酒は少し高めです。理由はイスラム教国家のため、政府がイスラム教徒にお酒を飲ませないよう酒税を高く設定しているからです。
クアラルンプールにはすべての主要観光スポットを回る無料バスがある
その名も「GOKLバス」。ピンク色のバスで7路線があり、クアラルンプールのメイン観光スポットを中心に回っている無料観光バスです。このバスだけで簡単に観光スポットを周遊できるので、海外初心者にとって安心して旅行できます。
ブルーライン
中心地にある「パビリオン」という大きなショッピングモールや、クアラルンプールで1番有名な屋台ジャラン・アローやマッサージ店がたくさんある「ブキッ・ビンタン」行きの路線。
グリーンライン
クアラルンプールのシンボルであるツインタワーがある「KLCC」や「ブキッ・ビンタン」行きの路線。
オレンジライン
昔ながらのマレー系の家や雰囲気が残る地元感溢れる観光エリア「カンポン・バル」行きの路線。
パープルライン
クアラルンプールの第2のシンボル「KLタワー」や、たくさんのお土産が売っているセントラル・マーケットがある「パサール・セニ」行きの路線。
※ブキッ・ビンタンも通っています。
レッドライン
クアラルンプールの歴史的建築物が集まっている路線。ムルデカ広場や、マレーシア国立博物館、国立モスク(マスジッド・ネガラ)行きの路線。
そして、空港発着バスや特急列車がある「KLセントラル駅」も通っています。
ピンク、ターコイズライン
住宅地エリアで地元の方が多く利用する路線。観光名所は、通っていないので観光客が利用することはほとんどありません。
※注意※
ラッシュアワー時の8時~9時、17時~19時半は、身動きできないほどギュウギュウ詰めになります。なので、ピーク時はタクシー利用がベターです。
運行時間
- 月曜から金曜 6〜23時
- 土曜、日曜 7〜23時
クアラルンプールなら格安で国内旅行ができる
マレーシアにはクアラルンプールから短時間で安く行ける観光スポットがたくさんあります。そのなかでもぜひ訪れて欲しい、おすすめの観光スポットを3つご紹介します。
ペナン島
「ジョージタウン」というイギリス植民地時代の面影が残ってる世界遺産の街や、リトルインディアやチャイナタウンなど様々な文化がミックスされた島。街中にはオシャレなカフェや可愛いウォールアートがあったりと女性を中心に人気の観光スポットです。
AIR ASIAでは55分で、片道MYR50~(=約1,200円~)で行けるので、時間がない方は日帰りでも可能です。
ランカウイ島
マレーシアで最も有名なビーチで、日本からの観光客も多いリゾート地。クアラルンプールからはAIR ASIAを使えばたったの1時間で、片道MYR90~(=約2,300円)で行けます。
ランカウイ島といえば酒税がない島で有名で、クアラルンプールよりも安くお酒が飲めます。(缶ビール 約50円~)
海はあまりキレイではありませんが、ビーチから見るサンセットは感動するほど圧巻です。
マラッカ
ユネスコ世界文化遺産に登録されている世界的に有名な観光スポットで、オランダ・ポルトガル・イギリス文化と中国文化が混ざり合う独特な街並みが特徴です。
マラッカ中心地にはヨーロッパ式建造物や大きなチャイナタウンがあり、街歩きだけでも十分楽しめます。
クアラルンプールからバスで片道約500円ほどで2~3時間で行ける距離なので、日帰り観光も可能。
クアラルンプールで3つの食文化が楽しめる
マレーシアはマレー系・中華系・インド系と主に3つの民族から構成されているので、様々な食文化が楽しめます。
マレー系の食文化
マレー系の90%はイスラム教徒で、豚肉を食べることを禁止されています。ココナッツやチリソース、スパイスを使う料理が多く、味は辛さの中にまろやかさがあり、意外にも食べやすいです。
マレー系の代表料理「ナシレマ」
ココナッツで炊いたご飯・キュウリ・ゆで卵・小魚を辛目のソースで混ぜて食べる国民食です。
クアラルンプールにはナシレマ専門のレストランがたくさんあります。ローカルの方は朝食として食べることが多く、街中の屋台では100円ほどで売っているので、ぜひお試しください。
中華系の食文化
中国本土とは異なる中華料理で、広東料理や、福建料理、客家料理などがミックスしています。あっさりめの料理に、少し辛めのスパイスが効いてるのが特徴です。
中華系の代表料理「バクテー」
骨付きスペアリブを数種類の漢方と醤油でじっくり煮込んだスープ料理。漢方のクセはほとんどなくスープは甘めで、在住日本人の間でも大人気です。
値段はお店によって大きく異なりますが、大体MYR15~30(=約400~750円)です。
インド系の食文化
ココナッツオイルやたっぷりの野菜、バナナリーフをお皿代わりに使う南インド料理が主です。
特にカレーは、独特のスパイスの辛さにココナッツが入っており、辛さ控えめで日本人でも食べやすいです。
インド系の代表料理「ロティ・チャナイ」
小麦粉・塩・マーガリンとシンプルな材料で作られた生地を、鉄板にうすく焼いて作られる「ナン」より薄いパン。インド系レストランで出される事が多く、カレーソースが一緒に付いてくるので、それに付けて食べます。
スナックや朝食として食べられるのが一般的です。
まとめ~海外旅行初心者でも安全で、気軽に行ける街~
クアラルンプールの情報はお役に立ちましたでしょうか?
近代化した街並み、東南アジアらしい雑然とした活気溢れる雰囲気、美味しいグルメなどたくさん魅力がある街です。交通面も非常に発達しており、初心者にとって移動しやすいので安心して旅行を楽しめます。
在住して2年ですが、気候も良く、英語も通じるので思ったより不自由なく過ごせています。海外へ行ったことない方は、ぜひ足を運んでみて下さい。