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ジョホールバルで働いたら、どんな社員寮に住める?現地採用と駐在員の社宅紹介

ジョホールバル

日本人の海外移住先として人気があるマレーシア。特に最南端に位置するジョホールバルは、隣国シンガポールからの人の流れを利用した経済発展が著しく、不動産投資に湧いている今イチオシの場所です。

この記事では、ジョホールバルの現地採用社員と駐在員、双方の社員寮をメリットとデメリットを交えながらご紹介します。ジョホールバルでの就職を考えている方、また転勤を控えている方は必見です。

※1リンギット=約27.21円

ジョホールバルで働く現地採用の社員寮

コンドミニアム

家賃が安い

現地採用の社員が多いコンドミニアム(日本のマンション)は、なんと言っても日本と比べて家賃が安いです。現地採用社員である筆者が滞在する家具付きコンドミニアムの家賃は、月額1,300リンギットと破格です。

家賃が安く抑えられるので、その分、交際費や食費といった別の用途により多くお金を使えるのが魅力です。家具無しのコンドミニアムの場合は、もう少し家賃が下がることもあります。

24時間セキュリティ付き

筆者の住むコンドミニアムには、24時間ガードマンがいます。ガードマンの出身はバングラデシュやミャンマーがほとんどです。マレー語が話せなくても、簡単な英語でコミュニケーションを取れるのが安心です。

彼らはセキュリティチェックのために、1日を通して見回りを行います。こういったセキュリティ対策は、マレーシアのコンドミニアムでは一般的に行われています。

また、セキュリティチェック以外にも、タクシーの手配から、プールサイドバーベキューの際に必要な椅子やテーブルの準備まで気軽に手伝ってくれるので助かります。

日本とは少し違うマレーシアのコンドミニアム事情

現地採用の社員寮は、基本的にベッドルームが2つか3つあります。日本のマンションよりも一部屋が広く、リビングには大きなファンが付いているのが特徴です。ファンがあれば、日中はエアコンをつけなくても十分快適に過ごすことができます。

現在の筆者の部屋は、ベッドルームが2つ、そしてトイレとシャワーが2つずつあります。入居する段階で、生活に必要なエアコン、テレビ、冷蔵庫、ソファといった基本的な家具・家電はあらかじめ備え付けられていました。

マレーシアのコンドミニアムは、暑さ対策のために床は基本的にタイル張りです。裸足で歩いても気持ちがよく、カーペットに比べてもほこりが発生しにくいので、掃除が日本にいたころよりも楽になりました。

プールサイドバーベキューが気軽にできる

一般的に現地採用の社員寮には、無料で利用できる大型のプールとジムが併設されています。日本のマンションにはまず設置されていない贅沢な施設をいつでも気軽に利用することができます。

プールとジムの掃除も毎日行われているので、衛生的にも問題ありません。住人であれば、利用するための手続きなども必要ありません。

プールサイドバーベキューコンロも使い放題です。筆者が住んでいるコンドミニアムでは、あらかじめ管理人室に当たるガードハウスでコンロを予約し、使用料50リンギットを支払うだけです。

使用料にはバーベキュー後のごみの処理と掃除代が含まれているので、バーベキュー後の負担も少なく、日本よりも気軽にホームパーティーが楽しめます。

ジョホールバルで働く現地採用の社員寮のデメリット

風景

真夜中に騒音が鳴り響く

現地採用の社員寮では、良くも悪くもローカルの人々に密着した生活が送れます。

マレーシア人の多くは深夜の1時、2時までパーティーをします。日本人よりも騒音に関して寛大な面があるので、日本のように「うるさい」と苦情が出ることはほぼありません。

そのため、夜中になってもプールサイドから爆音で音楽が聞こえてきたり、話し声が聞こえてきたりすることがよくあります。

正月やクリスマスといったイベントがある時期は、少し多めに見てもいいと思いますが、夜中にいきなりハッピーバースデーソングが聞こえてくると、びっくりしてしまうかもしれません。

日本とは違った一面を片目をつぶって受け入れられる人は、マレーシア人の日常が垣間見られる現地採用の社員寮で十分に楽しく生活することができます。

網戸がないので蚊が入ってくる

マレーシアのコンドミニアムと日本のマンションが異なっているポイントが「網戸」です。日本では網戸が付いていることが当たり前ですが、マレーシアのコンドミニアムには基本的に網戸はありません

高層階であれば蚊が入ってくることも少ないのですが、5階以下のフロアでは特に注意が必要です。

マレーシアでは蚊を媒介したデング熱が発生しています。デング熱は夜間に飛ぶ蚊が感染原因となるため、夕方5時以降から夜間にかけては、窓を閉めてエアコンをつける必要があります。

ジョホールバルで働く駐在員の社員寮

空

利便性が高く家賃は会社持ちがほとんど

日本から派遣される駐在員は、基本的に勤務先から家賃が全額補助されています。中には、駐在員が一部負担する企業もありますが、ほとんどの場合は補助があります。

帯同する家族が海外生活に慣れていないこともあるので、可能な限り日本の住居に近く、利便性の高いコンドミニアムに住めるよう、企業側が設備の良い社員寮を提供しています。

そのため、日本人が多く住んでいるコンドミニアムには、日本食を取り扱っているミニスーパー、温泉、子供の学習塾、クリーニング屋が併設されているなど、現地採用の社員寮とは違った利便性があります。

単身赴任をしている社員には、ランドリーサービスやメイドによる部屋のクリーニングサービスの紹介も行われています。

セキュリティが厳しい

駐在員の社員寮となるコンドミニアムにも、セキュリティ対策として24時間ガードマンが配置されています。

日本人だけでなく西洋人も多く住んでいるようなコンドミニアムでは、メインゲートだけではなく各ブロックの正面玄関にもさらにガードマンがおり、メインゲートで毎回受け取る許可証に加え、身分証明書となるパスポートや免許証を所持していないと、エレベーターに乗ることもできません。

これは、現地採用の社員寮にはない厳重なチェックです。

掃除や点検が行き届いている

駐在員の社員寮は、現地採用の社員寮と比べても掃除が行き届いているのを感じます。

数ヶ月に一度行われる害虫駆除が終わると、現地採用の社員寮では部屋の前の廊下にしばらくゴキブリがひっくり返っていることもあるのですが、駐在員の社員寮では、そういった際にもすぐに掃除が行われます。

また、現地採用の社員寮では、プールを楽しんだ子供がエレベーターに乗った後に廊下やエレベーター内が濡れていることが多いのですが、駐在員の社員寮ではすぐに対処がされています

プールサイドの電球が長い間切れていたり、アクセスカードをかざすコンドミニアムのゲートが故障したまま、といったこともありません。

ジョホールバルで働く駐在員の社員寮のデメリット

家

駐在員の社員寮のデメリットは、なんと言っても日本人が多く住んでいることです。日本人同士のコミュニケーションが取りやすいというメリットでもありますが、これは裏を返せばそれだけ噂話が広まりやすいというデメリットにもなります。

駐在員が住める高級コンドミニアムとなれば、家族ぐるみで日本から転居している家族が多いです。子供の泣き声からすぐに虐待を疑われたり、子供の教育レベルを巡る親同士の軋轢があったりし、帰宅時間からよからぬ噂を立てられた人も少なくありません。

例えマレーシア在住であっても、日本人社会とのつながりは切っても切り離せないのだと痛感することも多くあるでしょう。

社宅に住む前にオーナーについて情報収集を

部屋

マレーシアではコンドミニアムの部屋ごとにオーナーが異なることがよくあります。

現地採用の社員寮の場合は、水漏れやエアコンの故障などの急なアクシデントがあった際は、我々住人が直接オーナーに連絡を取ることで問題の解決を図ります。そのため、日頃からオーナーとのコミュニケーションを密にしておくことが重要です。

オーナーによってはマレーシア国外に在住しており、いざという時になかなか連絡が取れない場合があるので要注意です。

ちなみに、駐在員の社員寮に住む際は、オーナーとの間を仲介してくれる企業があるので、直接オーナーとやりとりするのが不安だという方にも安心です。しかし、中学生レベルの英語力に加え、家で発生した不具合を説明できる最低限の単語はチェックしておきましょう。

まとめ

マレーシアで駐在員や現地採用の社員として勤務すると、日本の約三分の一の家賃で日本では住めないような広くてきれいなプール付きのコンドミニアムに住むことができます。なんだか自分が大出世をしてしまったような気分になってしまいます。

美しいコンドミニアムに住めるので喜んでいたら、案外問題があとから出てきて焦ってしまったということがないように、十分に準備をしてからマレーシアへ移住することをおすすめします。

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マレーシア生活・就職HACK編集部
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