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コタキナバル・セントラル・マーケットへ行こう!市場で買えるものとその買い物方法

セントラル・マーケット

インドネシア・マレーシア・ブルネイの3ヶ国の領土がある島・ボルネオ島。その北の玄関口と言われるのがマレーシア・サバ州の州都であるコタキナバルです。観光客で溢れるその市街地のど真ん中には、大きな中央市場があります。

大きなプレハブの2階建ての建物で、2階は屋台が並んだスペースや衣類、靴などが売られています。

ここセントラル・マーケットは毎日たくさんの人が買い付けや買い物に来るのでいつも賑わっています。野菜や果物、肉類から日用品まで売られており、その奥のウェットマーケットは目の前でとれたての魚が船から降ろされる魚市場です。

住人にとっては必須の市場であり、観光地として見るだけでも楽しめます。

※MYR1=約2.7円

セントラル・マーケットの場所

セントラル・マーケット

コタキナバル市街地の海沿いに大きな建物があります。まさに街のど真ん中で、道の向かいはKKプラザというショッピングモールがあり、ナイトマーケットとハンディクラフトマーケットに挟まれています。

このあたりは市街地のホテルから徒歩で行ける距離です。タクシーでも行けますが、あまり近すぎると乗せてもらえない可能性もあるでしょう。そんな時は少し多めに払って交渉して下さい。

帰りにタクシーを使いたい場合は、市場に向かって左手にあるバス停付近に赤と白のタクシー(taksi)が停まっています。

一応バス停がありルートマップも書かれていますが、コタキナバル市内のバスは満員になったら発車するミニバンです。そのミニバンですらこの道を通るのは見たことがありません。バスはないと思っていて下さい。

セントラル・マーケットの名称

セントラル・マーケット

セントラル・マーケットとは

英語名ではセントラル・マーケット(central market)、マレー語ではパサール・ブサール(Pasir besar)と呼ばれています。パサールはマーケット、ブサールは大きいを意味し、その名の通り最大の市場なのです。

また、漢字表記では「亚庇中央市場」と記されています。この亚庇(アピ)をコタキナバルの中国語読みと勘違いする方がいますが、これは間違いです。アピはマレー語で火の意味を持ち、19世紀以前のこの町の名前でした。

イギリス領土時代にジェッセルトンと改名されましたが、日本領土となった戦時中は再びアピという名が使われていました。

コタキナバルという地名になったのは1967年で、割と最近なのです。そのためか、市場にコタキナバルという名前は入っていません。

セントラル・マーケットのフルーツ売り場

道路沿いから入ると、目の前に広がるのは主にフルーツを置いている店です。すべて量り売りで、買いたい分の重さを計ってもらい値段が付けられます

バナナ

バナナ

バナナもひとかたまりが多過ぎれば半分に切って売ってもらうことも可能です。

値段は重さなので一概には言えませんか、バナナは10本ついているものでMYR7前後です。

カットして欲しいというと、決まって「全部買っても安いよ!」と言われますが、「家族が少ないからこんなに食べられない」と言うと納得してくれます。マレーシアは基本大家族なので、市場の人もその感覚ですすめてきます。

旬な時に食べた方が美味しいことは現地の人が1番よく知っているので、美味しいうちに食べ切れないことが分かれば納得してくれます。躊躇せず理由を伝えましょう。

ランブータン

ランブータン

「外国人が行ったら高値を言われるのだろう。」初めはそう思って行きましたが、金額を釣り上げることもなく、むしろ端数を切ってくれるくらいなので、安心して買い物が出来ます。

写真上のランブータンは1kgMYR8と書かれています。ランブータンは軽いので1kg買うと20から30個になるのではないでしょうか。多いのでいつも500gで買っています。

あまり買いすぎると虫がよってくるので、2、3日で食べきるくらいがよいですよ。

マンゴスチン

マンゴスチン

果物の女王マンゴスチンはアリがたくさん付いているので、持ち帰ったらまず水を張ったボウルなどにつけておきして、アリを落としてから食べましょう。

このマンゴスチンは1kgあたりMYR12です。こちらも大きさによりますが、1kg買うとだいたい10個、多くて12個くらいです。

マンゴスチンやマンゴーは他のフルーツに比べて高めで、シーズンオフのマンゴスチンは、1kgMYR18くらいまで値上がりします。

マンゴー

マンゴーも安い時期で1kgがMYR16からMYR18、高い時期だとMYR22くらいまで値上がります。マンゴーは種が大きく1つあたりが重いので、1kgで4つか5つです。

パパイヤ

一年中買えるパパイヤは小ぶりなもので1つMYR3ほど、大きいものでもMYR6程度とバナナと並んで最も安いフルーツです。

スイカ

スイカも安く、まるごと買ってもMYR10、なんと300円以下です。もちろん半分に切って売ってくれますし、スライスしたものも並んでいます。

上手な買い方

市場で売られているものの中には傷みかけたものもありますが、自分で1つずつ選んで買えるのでその点も安心です。

しかし、慣れないと良し悪しをつけるのは難しいものです。特に、パパイヤやスイカのように皮が硬い果物はさっぱり分かりません。

そんな時は、お店の人にどれが食べごろか聞いてみましょう。良さそうなものを選んでくれます。また、すぐ食べるのか翌日食べるのかによっても選ぶものが違うので、食べる予定の日も伝えると良いでしょう。

セントラル・マーケットの野菜売り場

野菜

フルーツ売り場から奥に進むと野菜が見えてきます。青々とした野菜が並ぶ通りは小さなジャングルのようです。

何の葉か、どう調理するのか分からない野菜がズラリと並んでいます。まだ買ったことがないものもたくさんあるのですが、調理方法を聞くと、全て「油で炒める」の返答でした。

野菜

何度も行ったり来たりしてどこで買おうか考えるほど、たくさんの店が並んでいます。

野菜

葉物は束になっていて値段が付けられています。玉ねぎやじゃがいもなどは量り売りか、あらかじめネットや袋詰めにされて値段が付いています。

トマト

トマトはほとんどの店が1つMYR1くらいで値段をつけています。トマトは日本の方が安いし美味しいです。日本ならどこの店でも手に入るトマトですが、こちらではあまり生で食す習慣がないため、真っ赤なおいしそうなトマトはあまり見かけません。

玉ねぎ

玉ねぎはローカルのものであれば4、5個でMYR2.5程度。しかし、ローカルの玉ねぎは小ぶりなので扱いにくいです。輸入品だと3倍から4倍の値段になります。

ブロッコリー

ブロッコリーは輸入品だとひとふさMYR8と日本と同じくらいかそれ以上になりますが、ローカルのものはMYR3前後です。茎の部分が長く、花が小ぶりなのがローカルブロッコリーの特徴です。

葉物

葉物はひと束でMYR2が相場でお買い得です。中には3束買ったらMYR5と言ってくる店もあります。

基本的に、1つのものに対しての値引きはしてくれませんが、たくさん買って安くしてもらうことは可能です。

セントラル・マーケットの日用品類

カゴ

市場に向かって左手には雑貨などが置かれています。土着民族のカザダン・ドゥスンが昔から使っていたもので、今でも庭先などで天日干しに使われているのを見かけます。

値段は、小さいものでMYR10から大きなものだとMYR30を超えるものまでさまざまです。

ココナッツオイル

ココナッツオイル

吊るされているペットボトルに入っているものはココナッツオイルです。3種類あり値段は右からMYR5、MYR10、MYR15でした。調理用は左の茶色いものだそうですが、純正なものかどうかは不明です。

まな板

まな板

市場中央辺りには、まな板が売られています。コタキナバルのあるサバ州では、家庭でもココナッツを切ったり骨つき肉を裁くので、このくらいの厚みがあるまな板が必要なのです。

木を切っただけのものなので、形や色も違います。インテリアとしても使い道がありそうなかわいいまな板です。

時々お土産屋さんにも置いてありますが、ここでは小さいものならばMYR20前後。土産屋の1/2から1/3の値段で、購入できます。

セントラル・マーケットのお米、豆類など

豆

市場に向かって左手にはお米や豆、シナモンなどの調味料が売られています。どれも大きなバケツに入っており、必要分を袋にとって買います

お米

お米はものすごく種類があり、値段もまちまたですが、1kgがMYR6で高い方です。マレーシアで買う日本米の約半分の値段です。

安いのですが、写真の状態で店先に置いているので、このお米を買う場合は米の中に虫がいると思ってください

このように売られているお米はもちろん、スーパーで買う袋詰めされたお米や粉物、乾麺にも虫がわいていることがあります。開封したら必ず冷蔵庫に入れてください。

乾き物

乾燥小魚

こちらはエビや小魚を乾燥させたものです。

ココナッツ

ココナッツ

ココナッツを削っています。削ったココナッツは量り売りで購入できます。ココナッツの皮はのまま食べても良いですし、ナタデココやココナッツミルクを作ることもできますよ。

ココナッツの値段はとても安く、丸ごと買っても1つMYR3程度です。ココナッツの頭の部分を切り落としてもらい、ストローをさせばその場でココナッツジュースが飲めます。

プラスチック製品

容器

狭い通りを挟んで、お米や豆類の反対側はプラスチック製品です。お持ち帰り用の容器やカップ、ストローがたくさん並んでいます。カラフルで美味しそうに見えますが、これはストローです。

コーヒー

コーヒー

市場の端にコーヒー豆を売っている店がありました。サバ州にあるテノムという場所で採れる「テノム・コピ」です。挽きたてを欲しい分だけ購入することができるので、自宅でも美味しいコピが飲めます。

値段は250gでMYR5、500gでMYR10とリーズナブルです。

セントラル・マーケットの肉類

牛肉

肉

テノム・コーヒー売り場の近くに牛肉売り場があります。私はここで買ったことはありませんが、捌いて吊るされているものの、暑い国で常温で売られているため、お客はあまりおらず店主もいつもヒマそうで通り過ぎる人に声をかけています。

牛肉は肉の中で1番値段が高いです。

鶏肉

肉

一転、鶏肉売り場は活気があります。マレーシアの国民食である鶏肉、多くは丸焼きにできる状態で売られています。こちらは市場のど真ん中を占めています。鶏肉は肉類の中では1番安く、1kgでMYR10足らずです。

豚肉

肉

イスラム国家マレーシアでは珍しい光景なのがこちらです。同じ市場の中に、隔離こそされてはいますが豚肉が売られているのです。

イスラム教徒、ヒンドゥー教徒は豚を食べません。そのため、通常豚を扱う市場は別の場所にあるのです。それが同じ屋根の下にあるのは驚くべきことです。

なぜ豚肉が同じ市場で買えるのかというと、サバ州に住む原住民の人達は豚を食すためです。盛大なお祝いの時は豚を捌きます。そして、同様に豚肉を食べる華人も多いことが理由でしょう。

肉類は基本的に常温

市場で売られている肉類は基本的に常温です。鶏肉は冷蔵器具に入ってますが、蓋は閉まっていません。それと、骨つきの部位が多いため、日本のスーパーで買う感覚とは異なります。

豚を扱う店が限られているためか、他の食材と比較しても値段は安いとは言えません。ヒレのかたまり500g程度でMYR20でした。肉が固めなので、パパイヤやマンゴー漬けにしてから調理すると良いですよ。酵素で柔らかくなるそうです。

セントラル・マーケットの2階

靴屋さん

階段を登って2階に上がると、建物の両脇には屋台があります。

フードコート

ムスリムの食すハラルの店から中華系料理店まで飲食店がズラリと並んでいます。ローカル値段なので、お腹いっぱい食べても1人MYR10を超えることはありません

フードコート

飲み物はお茶でMYR0.5、紅茶やコーヒーならMYR2前後です。冷たい飲み物は氷を入れるので割高ですが、それでもMYR3以下で飲めます。

中央には衣類、靴、かばん等のお店が所狭しと並んでいますが、半分ほどの店はシャッターが降りたままで空きテナントのようでした。

服

お土産になりそうな衣類も少し置いています。市場だから安いだろうと思っていましたが、それほど安くはありませんでした。写真奥のパンツ類でMYR30からMYR50、手前の子供服もMYR30ほどします。

品質を考えると、断然日本製品です。縫製が甘いのか、何回か洗濯するうちに糸がほつれてしまうのです。

1階と引き換え、2階は人もまばらです。観光客は見当たりません。そのため、英語が通じない店員もいます。ローカル気分を味わいたい人におすすめです。

ウエットマーケット

フィッシュマーケット

ウエットマーケットまたはフィッシュマーケットと呼ばれる魚市場は中央市場の裏側にあります。こちらの写真は船から降ろした魚を箱売りしているところです。

海に面していて漁船からおろされた魚もそのまま市場に並ぶ、まさにフレッシュマーケットです。

魚

しっぽがピンと立っているのが新鮮なので、鮮度が分かるように魚が立てられて売られています。この位の大きさの魚ですと1kgMYR6からMYR8くらいの値段です。1kgで5匹くらいは買えます。

お願いするとはらわたを取ってくれますが、卵は食べる習慣があるようで必ず残されています。卵も取って欲しい旨を伝えればやってくれる店もあります。

2枚おろし、3枚おろしのようなことはしてくれないので、大きな魚は持ち帰って家で捌くことになります。

マグロのような大物以外の魚の名前が全く分かりませんが、誰に聞いてもikan putih(イカンプティ)かikan merah(イカンメラッ)と言われます。

マレー語でikanは魚、putihは白、merahは赤を意味しますが、要は白身が赤身かの返答しかもらえません

日本で魚を買うと、必ず魚の名前が書かれていると思います。書かれていなくても魚屋さんが名前を知っています。しかし、それがないとどう調理したら美味しく食べられるのか確信が持てず、日々実験です。

イカ、エビ、カニ、貝類からマグロまで所狭しと並んでいます。

マグロは丸ごと買うこともできますが、切ってもらうと輪切りになるので調理法を考えて買いましょう。まるごと1匹買うとMYR350以上しますが、輪切りでよければ金額でお願いすることもできます。

時々、手作りでツナフレークを作りますが、とても美味しいです。

えび

エビは何種類かあり、安いものだと1kgMYR8くらいのものから、高いもので1kgMYR20というものもあります。高いものをすすめてくるので、値段を必ず確認しましょう

ふぐ

箱フグやハリセンボン、サメも売られていました。

中央市場以外にも魚を置いている青空市場(駐車場などにテントをはり、朝のうちだけ開いている市場)や魚を扱っている店もありますが、鮮度が良いのはなんといっても中央市場です。

まとめ

魚

生活に必要なものが市場だけですべて賄えるわけではありませんが、野菜、魚を買うならやはり中央市場です。生活には必須な場所ですし、観光としても楽しめます。

世間話が好きな人や日本人だと分かると日本についてあれこれ聞いてくる人、中には小さな子どもが手伝っていたり、ハンモックを揺らしながら店に出ているお母さんもいて人々の生活が垣間見れます。

市場内は足元が濡れてる場所があるので、濡れても良いサンダルで行くことをおすすめします。

セントラルマーケットの基本情報

  • 住所:jalan tun fuad stephens 88000 kotakinabalu sabah
  • 電話番号:なし
  • 営業時間:午前6:00〜午後6:00
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マレーシア生活・就職HACK編集部
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