マレーシアのボルネオ島は自然の宝庫です。図鑑やテレビでしか見られない鳥や昆虫、植物が生息しています。
ボルネオ島北部のサバ州ではキナバル国立公園などに行くとたくさん見ることができますが、州都・コタキナバルの近郊にも自然あふれる場所があります。
今回は大自然に囲まれながらリゾート気分が味わえるプライベートホテル「Sinurambi(シヌランビ)Bed & Breakfast」を紹介します。
※MYR1=約27
Sinurambi Bed & Breakfastとは
「クロッカーレンジ(クロッカー山脈)」と呼ばれる、サバ州最大級の自然保護地区があります。保護地区の入口手前、車で10分ほど離れたこの施設は、個人宅を解放したものです。
部屋数は5部屋と少なく、とてもアットホーム。まるで友達の家に遊びに行ったかのようで、オーナーと共にたくさんの犬と猫も出迎えてくれます。
オーナーはイギリス人、奥さんはサバ州北部に住むルングス族とサバ州で一番多い民族のドゥスン族のハーフで、玄関の前にルングス族の大きなゴング(銅羅)が飾られています。
Sinurambi Bed & Breakfastへの行き方
ドンゴンゴン(donggongon)という町の主道から外れ、山道を30分ほど登ります。コタキナバル市内からは50分ほどかかります。写真の山道を登っていきますが、道の名前も看板も見落としやすいので注意して下さい。
公共の交通機関はありません。レンタカーを借りるかタクシーの利用になります。事前に頼めば送迎の手配などは応じてもらえるでしょう。
Sinurambi Bed & Breakfast快適な部屋
キッチン
部屋にはキッチンが付いていて、冷蔵庫も完備。自分で調理することができます。宿泊前にオーナーから小さなキッチンがあると説明を受けましたが、立派なキッチンでした。
冷蔵庫の中の飲み物はフリーで、コーヒーマシンが完備しており、美味しいエスプレッソコーヒーが部屋で飲めます。他にも地元のサバティー、イギリス紅茶、コピと呼ばれるローカルコーヒーがありました。
お願いするとピッチャーに入れてミルクももらえます。
テラス
道路側になりますが、小さなテラスにスチールテーブルと椅子がありました。道路と言っても人や車が通ることはほぼなく、私たちの部屋からはキナバル山を眺めることができました。野鳥もたくさん見られます。
料金
私の泊まった部屋は1泊17,000円にサービス料2,000円の合計19,000円でした。マレーシアの物価にしては高いお値段ですが、それに匹敵する快適さは得られます。
Sinurambi Bed & Breakfastのアクティビティ
敷地内にプールはもちろん、トランポリン、バスケットゴール、ブランコ、卓球室があり自由に使えます。
プールサイドには広いバスルームがあり、シャワーと着替えも可能なので、許可がもらえたらチェックアウトしてからも遊ぶことが可能です。
また、プールからつながる、広いテラスからの景色が絶景です。きれいな海とコタキナバルの町はもちろん、コタキナバル市街地から40kmほど離れたパパールの町まで一望できます。
Sinurambi Bed & Breakfastの食事とフリードリンク
夕食
別料金で夕食をお願いすることができます。あくまでも個人宅なので決まったメニューがあるわけではありません。
私が予約した時は、当日の朝に連絡があり、夕食はどうするかを聞かれました。その上で、メニューを提示され指定しました。チキンがよいかビーフがよいか、スープとサラダはどうするか、パンかライスか、とかなり細かく聞いてもらえました。
注文はしませんでしたが、ワインの用意もありました。だだし、準備が必要なので当日昼頃までには連絡をしないとなりません。
料金
ハーブチキンの丸焼き、パンプキンスープ、サラダ、ナシクニン(黄色いご飯の意味で、ターメリックやココナッツなどで炊いたご飯)、アイスクリームとケーキのデザートで1人2,500円でした。味もとてもおいしかったです。
メニューによっても値段は変わると思います。
朝食
朝食は宿泊費に含まれています。トーストやシリアル類がフリースペースに置かれており、セルフサービスになっています。
その他にメイドさんがサイドメニューを作ってくれました。卵は目玉焼きかオムレツか、ベーコンは欲しいか、という具合です。2人のメイドさんがガラス張りのキッチンで調理してくれます。
フリードリンク
部屋のキッチンに完備されているものと同じドリンク類がカウンターに用意されており、いつでも自由に飲むことができます。
リビングでテレビを見ながらでもよし、テラスで景色を眺めながらでもよし、まるで我が家のようです。
Sinurambi Bed & Breakfast周辺のみどころ
テラスからの景色も最高ですが、州政府の自然保護地区が目と鼻の先にあるので、ボルネオの豊かな自然が一番の見どころです。
ホテルの前の電線に野鳥のキングフィッシャー(カワセミ)が止まって鳴いていたり、プールサイドにはヒラタクワガタが歩いていました。
ホテルからさらに山を登ると自然保護地区に入ります。いくつかのトレッキングコースもあり、姿は見えませんでしたがホーンビル(サイチョウ)の鳴き声があちらこちらから聞こえました。
トレッキングコースは短いコースでも険しいので、長ズボン、トレッキングシューズかスニーカーで行くことをおすすめします。水もあった方がよいでしょう。
まとめ
野鳥や昆虫が見たい人、喧騒から離れてのんびりしたい人には絶対おすすめです。
個人宅なので、チェックイン、チェックアウト時間など、ある程度融通もきかせてくれました。観光客のいない静かなところでのんびり過ごすには最高の場所です。
基本情報
- Sinurambi Bed & Breakfast
- 住所:KM5,Inobon-Terian road 89550 Kotakinabalu sabah
- 電話番号:(60)16-849-2926
- メールアドレス:sinurambi@yahoo.com