「マラッカの夕日を見てみたい」。義母が日本から会いに来てくれた際に、そう話してくれたことを思い出したのは娘が生後1カ月の頃。義母の言うマラッカの夕日、マラッカってどんなところ?
そして約半年後、若干6カ月の娘と一緒に連休を使ってマラッカ旅行を決行しました。子づれなので場所や時間に制約はありましたが、一日一カ所観光と決め、余裕をもって行動することで十分満喫することができました。
ここでは、そんなまったりゆっくりのマラッカ親子旅をレポートいたします。
マラッカ概要
マラッカとは
マラッカは、マレーシアの首都クアラルンプールから車で約2時間ほどにある観光地です。
マラッカ海峡は太平洋とインド洋を結び、古くから貿易通路として使用されてきました。マラッカは長く欧州に支配されていたこともあり、アジアとヨーロッパの文化が融合したユニークな街の一つと言えます。
主要観光スポットでは「ヨーロピアン」な建物がたくさんある中、漢字の看板や中華系の飾りがちらほら目に入ってきます。
マラッカへ子連れ旅行
マラッカ・カーサデルリオ・メラカホテル
『Casa del Rio Melaka(マラッカ・カーサデルリオ・メラカホテル)』は比較的新しく、立地条件もばっちり。清潔感ある超高級ホテルでした。
日本では大大大奮発しないと泊まれないような高級ホテルでも、マレーシアでは「奮発」レベルで泊まることができます。
ホテル選びの決め手は子連れ必須の<浴槽あり>
トリップアドバイザーでの口コミもよく、このホテルに決めた最大のポイントはズバリ<浴槽あり>。
生後半年の赤ちゃんを連れての旅です、シャワーのみの入浴は考えられなかったので<浴槽あり>で探し、「baby cot(ベビーベッド)」のレンタルもできて良かったです。
ネット予約だとリバークルーズのオプションプランもあり、送迎付きです。ホテルスタッフの方にお薦めを聞き、クルーズは夜にしました。昼間とは違うライトアップされた川沿いがとてもきれいでした。
マラッカへ子連れ旅行の楽しみ方
街を散策
マラッカは徒歩でいろいろな場所に行くことができます。クアラルンプールや近郊では、歩道らしきものがほとんど見当たりません。治安的なことからも車移動が主流なので、街歩きは新鮮でした。
オムツ替えに大苦戦
所どころでインスタ映え狙いのアートスポットがあり、たくさんの人が写真を撮っていました。
カフェやパブ、レストラン、B&Bなどの安宿が道路沿いにあります。マレーシアの飲食店やカフェではWiFiが利用できるところが多く、海外旅行者にはありがたい街です。
ただ、子づれ仕様ではないところがほとんどでオムツ替えに苦労しました。
万年常夏のマレーシアで日中屋外を子どもを抱いて歩くのは少々きつくベビーカーを使っていたので、大人用トイレでオムツ替えシートをベビーカーに敷き、その上でオムツ替えをしました。
ザビエル
フランシスコ=ザビエルの遺体が安置されていたセント・ポール教会跡も訪れてみました。
子づれで訪れるなら抱っこひもマスト
街の中心のオランダ広場から少し急な石段を登り、汗だくになり、やっと到着するとザビエルさんの銅像が。この急傾斜ではベビーカーは無理……抱っこひもを使いましょう。足場が悪いので、よちよち歩きのお子さんにも気を付けてあげてください。
街を一望できる高台
ここで見るフランシスコ=ザビエルの銅像は、私たちが日本の教科書で見るようなザビエルさんの姿ではありません(行ってのお楽しみです)。
高台にあるので街が一望でき、記念写真を撮ったり、眼下にはマラッカタワーや海洋博物館も。
露店のお土産屋さん、似顔絵描きのお店などが立ち並び、その雰囲気だけでも楽しいです。子どもが冷たい飲み物を売っていたりしました。
【基本情報】
- 名称:セント・ポール教会跡
- 住所:Jalan Kota, Bandar Hilir, 75000 Melaka, マレーシア
水上モスク
マラッカの中心街からタクシーを拾い、有名な水上モスクへ夕日を見に行ってきました。
水上モスクは観光地ですが、中心街より少し離れています。この日は、雨上がりという天候のため、夕日は見れず。水上モスクの美しいライトアップされた姿と写真を撮り、ホテルに戻りました。
タクシーとは前もって交渉しておこう
街には客待ちのタクシーがたくさん待機しています。行き先と値段交渉をして乗り込んだタクシーのドライバーさんは、観光客慣れしていて親日家でした。ていねにガイドしていただき、帰りもお願いし待機していただけることに。
ネットのつながらない場所で、タクシーを予約するのは少々難航するので、前もって交渉しておくのがお薦めです。
マラッカでババ・ニョニャ料理に舌鼓
マラッカはババ・ニョニャ料理発祥の地。ババ・ニョニャとは中華系移民とマレーシア人が結婚し、生まれた子どもたちを表した言葉で、男の子をババ、女の子をニョニャと呼んでいました。
そんなミックスカルチャーな料理を楽しめるのも、マラッカ旅行の魅力の一つです。
中華系の料理にスパイシーさ加減が絶妙!いろいろな料理を試したいなら、家族やグループ旅行がお薦めです。マレーシアでは大人数で食卓を囲むことが一般的で、大きなテーブルやテーブルをくっつけて対応されるレストランがほとんどです。
ホーカーなどの屋外食堂も魅力的ですが、子づれで旅行するなら室内空調のあるレストランが安心ですね。
まとめ〜子どもにやさしい国、安心子づれ旅行
マレーシアは子どもにやさしい国です。少々泣いたり騒いだりしても文句を言ってくるような人はいません。
ホテルの方に聞くと、チャイナタウンのジョンカーストリートはナイトマーケットも開催されているようです。現地のことはホテルに聞け、ですね!
街歩きは大変と思うのであれば、見て聞いて乗って度肝を抜かれるトライショーという人力車もあるので、ぜひトライしてみてください。
夕日に惹かれて訪れたマラッカ、天気の良い時を狙ってリベンジです。