マレーシアは近代的で物価が安く生活がしやすい国です。そのなかでもジョホール州は首都のクアラルンプールより家賃が安く、インターナショナルスクールも多いので外国人からも注目を集めているエリアです。
インターナショナルスクールに子供を通わせるためにジョホールに移住している日本人も少なくありません。
また、政府が注力して開発を進めていることもあり、ここ数年で有名なインターナショナルスクールや病院が完成し飛躍的に便利になっています。
ここではジョホール州(ヌサジャヤエリア)で現地採用社員として働いていた時の生活費をご紹介します。(1リンギット=26円)
ジョホールの家賃
私が借りていた築2年のコンドミニアム(写真)は、950平方メートルの2LDKで、月に1,800リンギット(約46,700円)でした。
オリンピックサイズのプール、スポーツジム、ゲームルーム、バーベキューなどの設備が整っていてセキュリティが24時間見回りをしています。相場もこれくらいです。
家具や家電など生活に必要なものはすべてそろっている状態で借りるのが一般的です。私が借りていたコンドミニアムの部屋は、家具をはじめ家電は掃除機・アイロンに至るまで、さらにハンガーなどの細かいものまで揃っていました。
駐車場は部屋数によって1台か2台分付いていることが多いです。
現在のジョホールは新しい家やコンドミニアムが次から次へと建てられていて、空き家が多いのでテナントにいい条件で家やコンドミニアムを借りることができます。
ジョホールの食費(自炊した場合)
私は週の半分ほど自炊をしていました。食材にこだわっていたので夫婦2人で月に1,000リンギット(約26,000円)程度かかっていましたが、そうでなければ半分くらいの金額で済むと思います。
食材は野菜、果物は毎週ひらかれるナイトマーケットと呼ばれる市場で、その他のものはスーパーで購入していました。
スーパーのお肉は腐りかけ?のものも多く買う気になれなかったので、肉や魚は値段は少し高くなりますが、専門のお店から新鮮なものをオーダーするように努めました。
ウェットマーケットでの食材の値段の目安
- リンゴ5つ 10リンギット(約260円)
- マンゴー3つ 10リンギット(約260円)
- 放し飼いの卵10個 6リンギット(約156円)
- ブロッコリー2房 5リンギット(約130円)
- エリンギ2パック 5リンギット(約130円)
- アボカド1つ 5リンギット(約130円)
スーパーでの食材の値段の目安
- スパゲッティ1パック 3リンギット(約78円)
- 牛乳1L 7リンギット(約182円)
- ヨーグルト500グラム 20リンギット(約520円)
- ワイン(安いもの) 60リンギット(約1,560円)
ローカルの食材をメインに使えばとても安くつきます。トロピカルフルーツは旬の時期だと安くてとてもおいしいのでたくさん食べていました。特にマンゴーと果物の女王マンゴスチンは絶品です。日本では高価なマンゴーもマレーシアでは1つ100円以下です。
ジョホールでの外食費
外食はとても一般的で、庶民的な安い食堂からおいしいイタリアンや日本食まで気分によっていろいろ楽しむことができます。夫婦2人で週に4回ほど外食をしていましたが、毎月の費用は800リンギット(約2,1000円)程度に収まっていたと思います。
食事の値段の目安(1人分)
庶民的な食堂や屋台 10リンギット(約260円)
日本のラーメン店のように気軽に行けて、安くおいしい食事ができるお店がたくさんあります。マレー系、中華系、インド系をはじめとしたアジア料理が多いです。ナシゴレン(チャーハン)やインドカレー、中華ラーメンなど選択肢は広いです。
エアコンが効いているお店 30~50リンギット(約780円~1,300円)
1プレートと1ドリンクで30リンギット程度で食事ができます。ミドルクラスのレストランはこれくらいの値段です。日本食もこれくらいの値段です。お寿司セットで50リンギット程度(約1,300円)。
アルコールは料理と比べると高く、1杯につき15リンギット(約390円)程度かかります。
ジョホールの交通費
マレーシア全体に言えることですが、ジョホールも車社会。車がないと移動が制限されてしまいます。
ガソリンが安い
ガソリンは1リットルが1.9~2.4リンギット(約50円~63円)程度。毎週水曜日に価格が発表され、どこのガソリンスタンドで入れても同じ値段です。
東南アジアの中でもかなり安いです。そのため、ジョホールのすぐお隣のシンガポールから国境を越えて運転してくるドライバーは、フルタンクにしてからシンガポールに戻ります。
バスもあることにはありますが、ルートが限られていて、時間通りに来ないので使っているというのを聞いたことがないです。車がない場合にはGrab(グラッブ)という配車アプリを使って安く安全に移動ができます。
ジョホールの光熱費・水道代
夫婦2人であまり気を付けずに使った時の金額です。電気代は電気会社から請求書が毎月送られてくるのでオンラインバンキングで支払います。
あらかじめ多めに払っておくと自動的に次の請求書から差額が引かれているので、1回の支払いで次の数カ月分を払っている人もいました。
水道代は住んでいるコンドミニアムのマネジメントオフィスで支払いをします。週末は土曜日の朝しかマネジメントオフィスが空いていないので、それを逃して滞納したことが数回ありました。ペナルティは20%程度だったと思います。
電気代50リンギット(約1,300円)/月
風通しがよく、朝夕は涼しいこともあってエアコンは1日に1時間くらいしか使っていませんでした。その代わり天井のファンは家にいる間は常につけていました。キッチンは電気コンロで、オーブンや洗濯乾燥機もよく使っていました。
水道代10リンギット(約260円)/月
暑さと湿度が高いので、普段は朝晩2回シャワーを浴びていました。水道代を心配せずにバシャバシャ使えました。洗濯機も週に4度ほど回していました。
ジョホールのハウスキーパーとカー・ウォッシュ
共働きの家庭ではハウスキーパーを雇うのは珍しくありません。費用は80リンギット(約2,100円)/4時間で隅々まできれいにしてくれます。一般的な掃除から冷蔵庫の中の掃除まで、さらに天井ファンやアイロンがけなど4時間以内ならいろいろお願いできます。
もう1つのうれしいサービスがカー・ウォッシュです。車をきれいに洗ってくれて、掃除機までかけてくれます。レストラン周辺にカー・ウォッシュがあることが多いので、食事前に預けておけば、レストランを出るころには車がきれいになっています。
費用は5人乗りの車で12リンギット(約312円)、7人乗りで14リンギット(約364円)程度です。
ジョホールでの毎月の出費と貯金(夫婦2人分)
- 家賃:1,800リンギット(約円)
- 食事:自炊1,000リンギット、外食800リンギット (約46,700円)
- 交通費:ガソリン代250リンギット、タクシー代50リンギット (約7,800円)
- 光熱費:60リンギット (約1,560円)
- 携帯代:100リンギット (約2,600円)(インターネット代金は会社が払ってくれていました)
- ハウスキーパー、カー・ウォッシュ:200リンギット (約5,200円)
- その他:1,500リンギット (約38,900円) 日用品や買い物、娯楽費など
- 旅行費用:1,200リンギット (約31,200円)
合計すると約7,000 (約181,500円)リンギット。毎月この前後の出費でした。私の手取りのお給料に収まる程度だったので、夫の手取りのお給料9,000リンギット (約233,400円)はすべて貯金することができました。
ボーナスは1カ月分で、それは日本帰国と夫の実家があるフランスへ帰国するための費用に充てていました。
まとめ
クアラルンプールとジョホールに3年ずつ滞在しましたが、私のお気に入りはジョホールです。クアラルンプールと比べると、静かで退屈に思えるかもしれませんが、そんなときには気軽にシンガポールまで出かけられます。
朝夕は涼しくて、渋滞も少ないジョホールは落ち着いた生活をしたいカップルや家族に向いていると思います。
夫婦ともに現地採用で働いていましたが、家賃が安くすむので出費にあまり気を付けなくても貯金ができました。贅沢をしながら貯金もできるジョホールで海外生活をはじめてみませんか?