クアラルンプール(KL)のセントラルから車で10分。国立博物館やイスラミック博物館がある山の上にバードパークがあります。ここは、植物園、バタフライパーク、ハイビスカスガーデンが隣接するレイクガーデンの1つです。
「鳥ばかり見ておもしろいのかしら?」と思うかもしれません。しかし、ここはマレーシアが世界最大とうたっている規模を持ち、その名の通り広大な敷地に鳥が野放しされている、まさに鳥の住むジャングルなのです。
※MYR1=2.7円
バードパークへの行き方
KLセントラル駅からは車で約10分
レイクガーデンは都市の真ん中であるにも関わらず、小高い山の上にあります。KLセントラル駅からは車で約10分の距離です。タクシーでも気軽にいくことができます。
また、KL市内の二階建て観光バス「Hop-on Hop-off」がバードパークの目の前に停まります。
Grab taxiを利用
私はKLセントラル駅近くからgrab taxiを呼び、直接向かいました。朝9時半過ぎに出て所要時間は10分弱、料金はMYR6でした。朝8時半前、お昼、夕方4時半頃からの渋滞時間は注意しましょう。
駅などに停まっているtaxiだともうすこし割高ですが、MYR15ほどみておけば行けるでしょう。
バードパークへの持ち物
帽子、日焼け止め
その日の天候にもよりますが、バードパーク内は屋根がない部分も多く炎天下を歩くゾーンがあります。
日差しが強いため帽子などの日差し対策は必須です。日焼け止めもぜひ持っていきましょう。
虫除けスプレー
蚊はあまり気になりませんでしたが、念のため虫除けを持参すると安心です。
着替え
ご存知の通り、マレーシアは1年中暑い国です。汗をかいたら着替えます。子どもたちは毎日、学校で1日に5.6回着替えて帰ってきます。出先で着替えるというのはあまり日本ではない習慣ですが、着替えがあった方が良いでしょう。
雨具
その他、水、雨具など天候を考えて用意しましょう。
バードパークの料金
外国人向け入園料
入園料は大人MRY68、子どもMYR42です。3歳から12歳が子ども料金になります。日本円にして大人1人が約2,000円弱です。マレーシアでの入場料としては高級ですが、これは外国人向けの価格です。
マレーシア人向け入園料
マレーシア人はMyKad(マイカード)というIDカードの携帯が義務付けられています。このカードの提示で、大人MYR25、子どもMYR12になります。マレーシア人にとっても決して安くはない価格です。
長期滞在者向け割引
長期滞在者はビザを見せると割引があるようです。
私は西マレーシアの長期滞在ビザを取得していないため正確な割引は分かりませんが、経験から「日本人だけどここに住んでいます」とビザを見せると大抵はボスに連絡をとりマレーシア人価格になったり、2割ほど割引してくれる場合が多いです。
念の為、ビザ提示のためにパスポートを忘れずに持って行きましょう。
また、2018年は独立記念日を祝して9月の1ヶ月、50%割引がありました。国のお祝いに絡めた割引もあるので、公式サイトやフェイスブックでチェックしておきましょう。
バードパークのエリア、広さ
ゾーン1からゾーン4
ゾーン1からゾーン4に分かれており、20.9エーカーという広大な広さです。と言ってもピンとこないので調べてみました。1エーカーが1200平方メートル、おおよそサッカーコート一面と同じ広さなので、サッカーコート20面分ということになります。
鳥を見ずにざっと歩いても1時間はかかります。
200種類、約3,000羽の鳥
驚くのは広さだけではありません。パークの中にはマレーシアに生息する鳥と外来種、合わせておよそ200種類、なんと約3,000羽の鳥がいます。
珍しい鳥といえばやはり国鳥のホーンビル(さい鳥)です。日本には生息しないゴシキセイシキチョウを始め、カラフルな鳥がたくさん生活しています。
ゾーン2
ゾーン2にレストランとギフトショップがあります。ゾーン1とゾーン3ではアイスやジュースを販売しているので、適度に休憩をしながら回れます。もちろんお値段は高めです。
ゾーン2でお土産品を買い忘れても売店は出口にもあり、同じものを置いています。後になって「やっぱりあれが欲しい」なんて事になっても戻る必要がないのは嬉しいですね。
バードパークの見どころ
鳥が放し飼いのゾーン1とゾーン2
入口を入るとそこはゾーン2です。ゾーン1とゾーン2はつながっており、まるで放し飼いの広大な檻の中に入り込んだようです。
大きな鳥たちが目の前を歩き、羽ばたき、餌を食べています。檻の中ではなかなか見られないクジャクの後ろ姿や、池から飛び出し餌をもらいに来るペリカンなど、迫力満点です。
ところどころガチャポンがあり、鳥の餌を購入できます。1つMYR1なのですが、MYR1はお札です。ガチャポンなのでコインの50senを2枚入れないとなりません。
なかなか50sen2枚は財布に入ってないものですが、MYR1札を崩してもらいに売店へ行くと売店でも購入できました。
クジャクもたくさん歩いています。もしかしたら羽を広げたところが見れるかも知れませんね。
こちらはフィーデングポイントです。鳥の餌場があり、鳥たちはここに食事に来ます。
ダチョウは檻の中でしたが、ダチョウの餌を狙いにきた野生のカニクイザルを発見しました。
おきまりの有料で写真撮影ができるコーナーもあります。
ゾーン3の鳥は檻の中
ゾーン3の鳥は全て檻の中ですが、ホーンビル(さい鳥)が3種類います。ホーンビルはサラワク州の原住民、首狩り族であるイバン族が神の使いと信じている鳥で、マレーシアの国鳥です。
ここにいるホーンビルとは違う種類ですが、ホーンビルは5MYR紙幣に描かれています。ホーンビルの特徴はくちばしの上のサイの角のような突起物と、その鳴き声です。
そのまま進むとまた記念写真コーナーが見えてきます。
まるで壁に描かれた絵のようですが、本物のフクロウです。木に止まってみんな寝ていました。フクロウをこんなにたくさんの種類、しかもこんなに間近で見たのは初めてでした。
ゾーン3とゾーン4の間にドクターフィッシュのコーナーがありました。小さめの魚なのでモゾモゾした気持ち悪さはありますが、足のマメがキレイになくなりました。30分MYR18です。
外来鳥のゾーン4
ゾーン4は外来鳥ゾーンとなっており、鳥たちが外に出ないよう囲われています。まるで絵のようにカラフルなオウムたちがたくさんいます。ここでも有料で一緒に写真が撮れます。
有料写真スポットがいくつもあって、ここまでくると誰もお金を払って写真を撮る人を見かけませんでした。同じ道を歩いて戻るので、じっくり見てからどこで写真を撮るか、考えた方が良さそうです。料金はどこもMYR20程度でした。
ゾーン4の1番奥でバードショーが見られます。公演時間は午後12時30分からと午後3時30分からの2回、30分ほどのショーです。
バードショーは休憩程度に考えていましたが、よく訓練された鳥のパフォーマンスはクオリティも高く予想外に楽しめました。ショーまでの待ち時間も飽きないようにプレイグランド(遊具のある公園)が隣接されています。
レイクガーデンの名の通り、水辺の周りを一周できる庭になっていて、滝の裏側を歩くコースがありす。
ゾーン4で二手に別れたもう一方を歩いて行くと、バードスクールやギャラリーがあり昔の鳥かごなどが展示されています。
エデュケーションステーションと名付けられた建物には、卵から鶏になるまでの説明がパネル展示されていて、生後数週間のひよこがいました。さすが鶏が国民食の国です。
まとめ
クアラルンプールは見どころが多いので、わざわざ鳥を見なくても……と思っていましたが、足を運ぶ価値はあります。
まず規模の大きさに驚きます。放し飼いなど間近で見れる鳥が多く、動物園のように小屋の外から見る鳥とは全然違いました。
高層ビルが建ち並ぶクアラルンプール、バードパークはまさに都会のオアシスです。
KLバード・パークの基本情報
- 名称:Kuala Lumpur Bird Park (Taman Burung)
- 住所: 920 Jalan Cenderawasih, Taman Tasik Perdana 50480 Kuala Lumpur Malaysia
- 電話番号:(60)32272-1010
- 営業時間:毎日 午前9時から午後6時
- オフィシャルサイト: http://www.klbirdpark.com/