マレーシアに駐在する夫に帯同し、コンドミニアムに住んでいます。コンドミニアムの床は、すべてタイル。そのため、日本ではなかなかない、タイルの床をモップで拭くという工程がひとつ増えます。
移住当初のわたしは、どう掃除していいのかわからず、メイドさんにお掃除を依頼することにしました。
そこで今回は、メイドさんのお掃除ぶりから知った効率のよい掃除手順、タイル貼り床の掃除方法、メイドさんに依頼する際の注意点などを合わせてご紹介します。
※1リンギット=約25円
マレーシアのコンドミニアム、タイル貼りの床お掃除の前に
まずは、お掃除の鉄則、生活空間の上からお掃除を始めます。
シンクやレンジまわり
テーブルの上にある食器などをすべてシンクへ運び、水回りからきれいにしていきます。
メイドさんには月に一度、換気扇やエアコン周り、ファン、ライトなど手の届かないところを、普段の掃除にプラスしてきれいにしてもらいます。
今日は約半年ぶりにガスレンジの上のフィルター掃除です。キッチンの油汚れは、マレーシアでも売っているマジックリンのキッチン用洗剤を使用しています。
ほこり取り、窓拭き
キッチン周りの後は、各部屋、上から順に埃取り、窓拭きなどをします。(上の写真)
ベッドメイキングと洗濯
ベッドメイキングや洗濯を回します。洗剤と柔軟剤は、ダイナモ(写真左)とダウニー(写真右)を使っています。
マレーシアのコンドミニアム、タイル貼りベランダのお掃除
この工程から、日本のお掃除と違ってきます。
ベランダのお掃除は、週に1回メイドさんに、デッキブラシを使ってゴシゴシ洗ってもらいます。洗剤は、モップ掛け用洗剤(ミスターマッスルマルチパーパス)を使っています。
マレーシアのコンドミニアム、タイル貼りのバス・トイレ掃除
先にゴミや、髪の毛などを掃除機で吸い取ります。お風呂場には、洗面台、浴槽、シャワールーム、トイレがあります。
洗剤は、トイレに、マッスルバスルーム用を使い、床には、モップ掛け用のミスターマッスルマルチパーパスクリーナーを使います。
それぞれ洗剤を使いブラシで磨いた後は、床が全面タイルなので、水を大胆にドバーッと掛けて洗い流します。
洗面台、浴槽内の水切りには、フキンを使い、床はモップを使って水分を拭き取ります。
マレーシアのコンドミニアム、タイル貼りの部屋をモップ掛け
さて、それでは室内のタイル貼り床のお掃除です。まずは、すべての部屋に掃除機を掛けます。
モップ掛けの方法
その後、バケツに、床拭き専用の洗剤(ミスターマッスルマルチパーパス)を、キャップ半分程入れます。そのバケツに水を5〜7割ほど入れ、モップを濡らし手で絞ります。
そして、奥の部屋から2回ずつ床を拭いていきます。1回目は、モップに水を少しだけ多めに含ませておき、2回目は、固く絞ります。途中でバケツの水が汚くなるので、その都度、洗剤入りの水に新しく取り替えます。
モップ掛けは週に1〜2回でよしとする
この作業がかなりハードで、足腰に力を入れて拭くので、しっかりと汗が出てきます。掃除機を毎日かけていれば、モップ掛けは週に1〜2回で充分だと思います。
写真のモップや洗剤など、掃除に必要なものは、スーパーやホームセンターなどで手に入れることができます。
ここまでご紹介したすべての工程で3時間。メイドさんには1時間あたり15リンギット(約420円)で、45リンギット(約1,260円)支払いました。
マレーシアでお掃除をアウトソーシングする際の注意点
一人でがんばれない時は、メイドさんに依頼しませんか? 1時間あたり15〜20リンギット(約420〜560円)、お願いすれば、子守、アイロン掛け、食事づくりもしてくれます。
そんなに安くお願いできるならぜひ!と思われますよね。ですが、メイドさんと、日本人である私たちは、生活スタイルも考え方も違うので、目を疑う光景を目の当たりにすることがあると思います。
事前に知っておけば、予期せぬ事態を目の当たりにしても、おおらかに対処できるはずです。ぜひ参考にしてください。
雑巾とテーブル拭きが別であることを明確に
きれいなフキンを使って棚を拭き、テーブルを拭いた後、そのフキンを持っておトイレ掃除に直行されたことがありました。
後で洗って干してくれましたが冷静ではいらず、そのフキンを捨ててしまったのは言うまでもありません。
ガスレンジ用、テーブル用、トイレ用とフキンの色を変えたり、メイドさんが、見てすぐ分かるように工夫することをおすすめします。
トイレブラシとシャワールーム用ブラシの違いを明確に
トイレ用ブラシを使い、シャワールームの床をゴシゴシしたようで、ブラシに髪の毛がまとわりついていました。
シャワールーム専用のブラシを用意し、お風呂洗いに必要な洗剤と一緒にバケツに入れましょう。このように、ひと目で分かるようセットにして渡すことが大事です。
何でもゴシゴシ!に注意
セラミック加工のフライパンでも、中華鍋でも、汚れとみたら金ダワシでゴシゴシ……、高級食器の陶器についた茶しぶも金ダワシでゴシゴシ……、先日は、黒であるはずの中華鍋が銀色に光っていました。
メイドさんは、とても一生懸命にやってくれるので、なかなか言い出せずにいたのですが、勇気を持って英語と日本語、身振り手振りを交えて希望を伝えました。
すると、マレー語しか話せない彼女ですが、きちんと理解して次から依頼通りに対応してくれたのです。
最初のうちは、側に付いて一緒に洗いながら教えてあげることをおすすめします。
まとめ〜文化の背景には必ず意味がある、理解することが大切
マレーシアでは一人暮らしの方でもメイドさんに家事を依頼することは一般的ですが、日本にはその文化がないので戸惑うかもしれません。メイドさんに家事をお願いすることで、その間に普段手が回らないこともできるのでおすすめです。
それに、仕事を依頼することは、メイドさんの生活を助けることにもつながっています。
お掃除や家事を通じて、自身の家族だけではなく、メイドさんの家族まで幸せにすることができるのは、とてもはステキなことですよね。