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クアラルンプールと日本との働き方の違い。在住日本人が解説

マレーシア

マレーシアの首都クアラルンプールは、現地採用として就職する女性が急増しています。私も2017年2月から現地採用として、クアラルンプールに住んでいます。

初めての海外就職と海外移住だったので、最初は労働環境やコミュニケーション、マレーシア人の働き方に馴染めるか不安でしたが、今はとても楽しく働いています。

今回はマレーシアで就職しようか迷っている方に、私が実際働いてわかった日本人とマレーシア人との違いをご紹介します。

マレーシアで働く

私は33歳の時から、初めての海外就職先として、クアラルンプール中心地にある日系企業のカスタマーサービスに勤務しています。日本人らしい働き方を指導するという立場で、「エグゼクティブ」として入社しました。

従業員は約40人で、日本人は4人しかいませんが、日本語を話せるマレーシア人が5人ほどいます。

仕事内容は、電話、メール対応や店舗での接客、インボイス(領収書)発行や売上レポート作成などをしており、週によって担当業務が異なります。顧客は90%マレーシア人、10%は日本人ですので、マレーシア人顧客の場合は、英語で対応しています。

管理職ですが、実際にはスタッフ指導や管理はマネージャーがすべて行っているので、「管理職」として契約はしているものの仕事内容は、一般社員と同じです。

マレーシア人スタッフと日本人の働き方の違い

組織図

残業

基本的に忙しい日は、残業が当たり前の職場で、日をまたぐこともあります。

日本だと上司が残業していると、何となく帰りづらい雰囲気がありますよね。マレーシアでは気にすることなく、自分の業務が終了したら帰るというスタンスです。

ちなみに残業代は支給されます。「自分の身を削ってまで働く」という概念はないので、日本のようなサービス残業会社だと、誰も残業しないでしょう。

マレーシア人は、家族や自分の時間を大事にする人が多いので、「愛社精神」を持って自分の時間を犠牲にしてまで働いているマレーシア人は少ないです。

時間にルーズ

南国気質のせいか、マイペースで時間にもルーズです。

日本だと5分前行動が当たり前で、始業時間ピッタリに業務をスタートするかと思いますが、マレーシア人は始業時間に準備を始めます。会議も、時間ちょうどに始まったことはありません。

日本のように5分前行動や時間キッチリに行動することは、ほとんどないです。

思ったことは、はっきり伝える

マレーシア人は同僚だけでなく、上司に対しても、はっきりと自分の意見を言います。会議でも思ったことは、自信持って意見をしたり、大勢の前でも恥じることなく質問したりします。

日本人は自分の意見をはっきり伝えたり、大勢の前で質問するのが苦手な方が多いかと思います。私も苦手だったのですが、マレーシア人を見習って、はっきりと質問したり意見するようにしています。

プライドが高い

マレーシア人は、製造業、清掃業、建設業のような3K(汚い、危険、キツイ)は就きたがらず、このような仕事は出稼ぎ労働者がしています。逆にいうと、出稼ぎ労働者がしている仕事は、したくないというプライドがあります。

職場でも役職に対するプライド意識はすごく感じます。自分の役職に見合わない仕事はしなかったり、直属の上司を飛び越えて上の人に相談などをすると、直属の上司が極端に嫌がったりします。

マレーシア人と働いて驚いたこと

驚き

「先輩・後輩」がない

日本だと、入社順から先輩といった上下関係がありますよね。マレーシアでは同じ役職同士だと勤務年数に関係なく、対等に接することに驚きました。「郷に入れば郷に従え」で、同じ役職の日本人スタッフとも対等に接しています。

ただ役職によって「上司・部下」の上下関係はきちんとしています。

暇な時間は自由時間

私が日本で働いてた時は、暇な時は業務に関わることを探したり、上司や同僚に手伝うことはないか? と常に聞いていました。

マレーシアでは、暇な時間はおしゃべりしたり、パソコン業務だとネットサーフィンしたり音楽を聞いたり、お菓子を食べていたり自由に過ごしています。

最初は誰も注意しないことに違和感と驚きを感じましたが、文化の違いとして今はもう見慣れました。

すぐ病欠をとる

マレーシアでは病欠で休むことをMC=Medical Certificate(診断書)といい、病院でもらう診断書を提出すれば休める制度があります。もちろんMCでもきちんと給料は発生します。

日本だとよっぽど体調が悪くない限り、仕事を休むことはあまりないと思いますが、マレーシア人はちょっとでも体調が悪いと、すぐに病欠を取る人が多いです。微熱や口内炎、歯が痛いなどでも休みを取るくらいなので、日本との違いに驚きました。

マレーシア人と働いた日本人がストレスを感じるところ

絶叫

頼みごとに取り掛かるのが遅い

マイペースな人が多く、何か急いでやって欲しいことを頼んでも、取りかかるのがかなり遅かったり、忘れていたりします。

頼み事をした場合、きちんとしてくれているか、忘れていないかの確認や進捗状況の確認は必要です。

ミスしても謝らない

プライドが高いので、自分のミスは認めたがりません。日本だと自分のミスを誰かがカバーした場合、本人に直接謝ったりお礼を言うのが普通ですよね。

マレーシア人は「誰でもミスをするから、お互い様でしょ」という考え方のようで、謝ったりお礼を言ったりしません。

遅刻しても平然としている

日本では遅刻した場合、迷惑をかけないように急いで出勤して、上司や同僚にまず謝りますよね。マレーシア人は遅刻しても謝らないし、慌てて出勤してくることもありません。

他人に迷惑をかけたら、すぐに謝ることに慣れていた私は、最初の頃かなり違和感を感じていました。

良く言えば小さなミスや遅刻には寛容で、謝っても「No problem」で終わります。ただ何回もミスや遅刻をすると、注意されたり評価に影響されます。

まとめ〜寛容でフレンドリー

最初は仕事に対する考え方の違いに違和感を感じることも多かったですが、マレーシアで就職して良かったと思っています。

1番良いところは、多民族国家なので価値観や考え方が違っても受け入れてくれるので、意見がとても言いやすい環境です。

そしてフレンドリーな人も多く、困っていたらすぐに「大丈夫?」と声をかけてくれたり、笑顔で挨拶してくれます。

マレーシア人は親日家なので、あまり不安に思わず、ぜひマレーシア就職に挑戦してみてください。

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マレーシア生活・就職HACK編集部
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