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コタキナバル周辺のラウンドアバウトにはモニュメントがいっぱい

マレーシア

コタキナバルとコタキナバル郊外にはたくさんのラウンドアバウトがあります。聞きなれない言葉ですが、日本語だと環状交差点と呼ばれているものがそれにあたります。

大小さまざまなラウンドアバウトがあり、中央部分は草木が植えられ花壇になっている事が多いのですが、場所によってはさまざまなモニュメントが楽しめる場所もあります。

ラウンドアバウトとは

ラウンドアバウトの本来の意味は迂回する、回り道で、3本以上の道を円形のスペースを介して通行させる交差点の一種です。

コタキナバル市内のラウンドアバウト

市街地の歩いて回れる場所にも楽しいラウンドアバウトがあります。

ハイビスカスのモニュメント

ラウンドアバウト

国の花でもあるハイビスカス(マレー語ではブンガラヤ)このモニュメントはコタキナバル市街から島へ渡るボート乗り場、ジェッセルトンポイントの近くです。

カジキのモニュメント

モニュメント

こちらは海沿い、ウォーターフロントと呼ばれる辺り、街の真ん中にあり写真スポットに最適です。後ろの「I love KK」と併せて撮ろうとすると、道路の中央分離帯に立たないとならないので、くれぐれもご注意下さい。

近くには魚市場があり、船から魚を下ろし、業者がそれを買います。それがそのまま隣の市場に並ぶのです。一般市民も買い物に来る中央市場付近で、いつも賑わってます。

白鳥のモニュメント

モニュメント

サンデーマーケットで有名なガヤストリートから一本海側の道で、ホライゾンホテルの目の前です。この辺りは現在埋め立てられていますが、昔は一帯がマングローブだったそうです。

今でも所々に残るマングローブの川でよく見かけるしらさぎのモニュメント、羽ばたく瞬間が実にリアルです。時々、道路にも出てきて本当にこのモニュメントのように餌を食べています。

噴水のモニュメント

噴水

シティモスクの近くにあるラウンドアバウトです。このモスクも有名な観光地で、いつも大型バスが停車しています。シティモスクは水の上に建てられているのですが、それを象徴するような、珍しい噴水のラウンドアバウトです。

キナバル山方面のラウンドアバウト

木のモニュメント

道路

キナバル山へ行く道にあるモニュメントです。コタキナバル市内からキナバル山へ行くルートは、途中から一本道になるので必ずここを通ります

こちらは郊外ですが住宅も多く交通量も多い通りです。

このモニュメントは新しく出来たショッピングモールの入り口にあります。金色なのは何か意味がありそうですね。

都市開発のような形で整備されたこの区画にはグランド・ムルデカという名前で、「モール」「コープ」「ホーム」「シティ」と4つの大きな建物があります。

モニュメントにGMとロゴが入っているので、会社が建てたモニュメントなのでしょう。華人オーナーだとするとやはりお金が入るように、という意味でしょうか。

全てがここで完結するように考えらたのでしょうが、箱(建物)はオープンしているものの、テナントはほとんど入っておらず閑散としています。ここが賑わうにはまだまだ数年はかかりそうです。

カザダンドゥスン族のモニュメント

カザダンドゥスン族のモニュメント

キナバル山方面に向かう際に、次に目にするのが大きな壺です。サバ州の土着民族であるカザダンドゥスン族のモニュメントです。

お米を作る農耕民族のカザダン・ドゥスンは、日本酒とよく似た方法でお酒も作ります。お酒はタパイ、リヒン、パパール、モントクと言う4種類があります。

モントクはココナッツから製造しますが、他の3種は米やもち米から作ります。それを発酵、保存する壺がこれなのです。

お酒造り

タパイとリヒンは自家製がほとんどのようで、お祭りなどの時にのむために製造しているようです。どこでも入手できるお酒ではないようですが、カザダン・ドゥスンの収穫祭、カアマタンでは絶対に飲んでいます

観光客に出すブースは特にありませんが、飲んでいる人に声をかけたら飲ませてもらえます。

パイナップルのモニュメント

その先に見えるのは、誰もがご存知のパイナップルのモニュメントです。

モニュメント

後ろの建物とは少し離れていますが、それでも大きいことが分かるでしょう。

いざパイナップルを絵に描こうとなると、上の葉は思い浮かびますが下の葉は思い浮かびません。パイナップルの育ち方を身近に見ている証ですね。

このラウンドアバウトを右折すると、タンパルリという町の中心地に行きます。

キウル川で急流下りをする方は一本手前を曲がってしまいますが、数百メートルの距離なのでちょっと散策してみてはどうでしょうか。

クンダサンのラウンドアバウト

牛のモニュメント

牛のモニュメント

キナバル国立公園を越えると、クンダサンという小さな町にでます。その入り口に大きな牛がいます。牛の顔の方向に曲がると牧場があります。

DESAという会社の牧場で、鶏肉のお店を持っており、ここの牛乳はスーパーには必ず置いてあります。

DESA牧場から見えるキナバル山はまた違った角度になるので、表情が全く違います。晴れてよく見える日はとても迫力があります。

白菜のモニュメント

白菜のモニュメント

牛を越えるとすぐ大きな白菜のモニュメントが見えます。クンダサンは標高1900mの位置にあり、高原野菜が採れるのです。市場にはもちろん、道端にも野菜を売る店がズラリと並んでいますが、確かにどの店でも白菜は目につきます。

円を描くように並んでいる市場の中央にはキャベツのラウンドアバウトがあり、地元の子ども達のよい遊び場になっています。

ラナウのラウンドアバウト

コーヒーのモニュメント

コーヒーのモニュメント

キナバル国立公園をぐるっとまわり、ポーリン温泉へ行く途中にラナウという町を通ります。ポーリン温泉は第二次世界対戦中に日本軍が掘らせたことでも有名で、多くの日本人が訪れています

その手前のラナウはお土産品でもあるサバティーの茶畑が広がっているのです。

そんなラナウのモニュメントはもちろん紅茶です。

どんな風に紅茶を表現するのか楽しみにして向かったのですが、これには度肝を抜かれました。ポットを支えているのは唯一、注いでいるお茶だけです。

熱帯雨林の豪雨は日本がレベル4の警報を出す雨の降り方なので、ポットが飛ばされないものか気になります。

洪水

魚のモニュメント

ティーポット1つ手前のラウンドアバウトは魚です。

魚のモニュメント

この辺りを流れる川で保護している魚のモニュメントで、フィッシュスパの看板があります。こちらもかなりの大きさです。

フィッシュスパとかドクターフィッシュとうたっている所に行き、お金を払って川に入ります。しかし、角質ではなく足をガジガジとかじらました。危ないので入らないようにして下さい

コタキナバルから南方面

帽子のモニュメント

帽子のモニュメント

コタキナバルより南、ドンゴゴンという町のラウンドアバウトです。ここは土着民族カザダンドゥスン族のお膝元で、このモニュメントはカザダンドゥスン族の男性が正装の時にかぶる帽子がモニュメントになっています。

民族衣裳は地域によって異なり、 同様に帽子も地域により違います。かなり大きいので、ここを通れば見逃すことはまずありません。

クロッカー山脈

生姜のモニュメント

ジンジャーのモニュメント

写真はタンブナンという町にあるジンジャー(生姜)のラウンドアバウトです。コタキナバルからおよそ50km離れたのどかな田舎町で、この辺りはよく牛が道端で寝ています。

コタキナバルから南の方角に、クロッカー山脈があります。その山脈付近の町が、タンブナン、ケニンガウ、そしてさらに奥に行くとテノムです。

この山脈も昆虫が多く見られることが有名で、夜の昆虫採集ができるキバンデーバタフライファームもこのクロッカー山脈です。

コタキナバルから75km進むと、ケニンガウという町に入ります。標高350mの山に囲まれた盆地です。

花のモニュメント

花のモニュメント

ヒトデのように見えますが、よく見ると花のモニュメントです。花の正しい名前はわかりませんが多肉植物の一種のようで、ガガイモ科のスタペリアという花ではないかと思います。

スタペリアは悪臭を放ちハエに受粉をさせる植物なのです。ラフレシアと似ていますね。ケニンガウからさらに30kmほど南に行くと、コーヒー栽培で有名なテノムの町です。

コーヒー豆のモニュメント

コーヒー豆のモニュメント

期待を裏切らずコーヒー豆のモニュメントがありました。テノムは原住民である首狩り族、ムルット族が多く住む町で、サバ州立鉄道の終着点でもあります。

とても小さな町で、片側一車線の道にあります。ラウンドアバウトが必要というより、町のモニュメントとして建っている感じです。夜になるとライトアップされて綺麗です。街灯自体が暗いので特に際立ってみえます。

まとめ

モニュメント

車の数が増えてきたため、立体交差や信号のある交差点が増えつつあります。ラウンドアバウトが渋滞や事故の大きな原因になるためです。

でも、信号が青になるのを待っているよりラウンドアバウトを眺めている方が数倍楽しいのです。

コタキナバルから行ける郊外のツアーはたくさんあり、ツアーを利用して出かける人も多いでしょう。移動の車やバスの中、それぞれの町の景色やラウンドアバウトを楽しんで下さい。

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マレーシア生活・就職HACK編集部
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