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コタキナバルから行く絶景サバティーガーデンの楽しみ方

サバティー」

ボルネオ島のコタキナバルで有名なお茶といえば「サバティー」です。渋みがなくあっさりしていてとても飲みやすいお茶です。お土産品の定番でお土産屋さんはもちろんスーパーにも必ず置いてあります。

コタキナバル市街地から130kmほど離れた場所に、サバティーの茶畑が広がる「サバティーリゾートレストラン」があります。サバティーはすべてここで作られ出荷されています。

山間のきれいな景色、晴れていたらキナバル山も見えるテラスでティータイムが楽しめます。広い敷地の中には宿泊施設が3箇所あり、ガイドをつければお茶の工場やキャンプ場、夜の昆虫探検もできます。

※1MYR=約27円

サバティーガーデンへの行き方

サバティーリゾートレストラン

レンタカーもしくはツアーで行く

コタキナバルからキナバル国立公園、ラナウの町を抜けポーリン方面へ向かいます。ポーリン温泉との分かれ道を右手に曲がります。Jalan Ranau-Sandakan(ジャラン・ラナウ−サンダカン)という名前の道です。

ほぼ一本道ですがサバティーガーデンの入り口は注意していないと見落とします。コタキナバル市街地からの所要時間は約3時間です。

サバティーガーデンのゲートを入り、橋を渡って茶畑を左手に見ながら10分ほど山を登って行くとレストランが見えてきます。

車(レンタカー)で行くか、旅行会社でサバティーガーデンのツアーに申し込む方法がおすすめです。

バスとタクシーで行く

公式サイトには2通りのアクセス方法が記載されていました。それぞれメリット・デメリットがあるので、参考にしてください。

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  • コタキナバル市内のシティバスターミナル(city bus terminal north)からラナウ行きのバスに乗り、ラナウからタクシーで行く
  • コタキナバル市内からタクシーでサバティーガーデンまで行く

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まずバスでラナウまで行く手段ですが、メリットは何といっても値段が安いことで、タクシーの3分の1程度の料金で行けます。また人々の生活が間近に見られるので興味がある方は楽しめるでしょう。

デメリットは時間がかかることと治安です。乗り継ぎや待ち時間がプラスされるので倍の時間はかかると思っていた方がよいです。

治安は決して悪いわけではありませんが、観光客が乗るバスや繁華街とは異なりますのでより注意は必要になります。

シティバスターミナルからラナウまでのバス料金はMYR15=450円程度です。

  • 名称:コタキナバルシティバスターミナル
  • 住所:Mile 6, Jalan Tuaran, Inanam, 88400 Kota Kinabalu, Sabah, マレーシア
  • 公式サイト:https://www.backpackingmalaysia.com/

北バスターミナルはコタキナバル市街地から車で20分ほど離れたイナナムという地域にあります。

ここまではタクシー利用がおすすめです。シティバスターミナルは長距離バスターミナルなので、市街地とその近郊を走っているミニバンは停まりません。

どうしてもタクシーを使わずに行きたい場合は市街地のバスターミナルからムンガタル方面のバスに乗り、途中で降りて10分くらい歩けば着きます。

コタキナバルと近郊を結ぶバスはミニバンで、低所得の人が乗る乗り物と位置づけられておりここに住むマレーシア人も利用することはほぼありません。

治安も良くはないので最低限の注意は払いましょう。時間がたっぷりあって冒険したい方にとっては格好の乗り物とはいえます。

どのバスに乗ったらよいか、どこで降りたらよいかはバスターミナルにいる人や運転手に聞けば教えてもらえます。中には英語を話さない人もいるので多少でもマレー語ができた方が安心です。

ラナウの町からサバティーガーデンまではタクシーとなります。料金は正確に分かりませんがラナウの町から車で30分ほどかかるのでMYR30~50=900〜1,500円程度が目安でしょう。

ですが知っておいてほしいことがひとつ。サバティーガーデンからの帰りにタクシードライバーがお客さんを拾える確率はほぼゼロなので、往復代を請求される可能性が高いです。また戻りのタクシーを呼べる保証がないので、

次にタクシーで直接行く方法ですが、メリットは手軽なことです。出発したい時間に出て目的地に到着できます。デメリットは長距離なので断られる可能性があることと、帰りのタクシーの確保が必要なことです。

公式サイトにはコタキナバル市街地のホテルから片道MYR300=9,000円程度と記載がありました。だいたいの目安にしてください。

サバティーリゾートレストラン

サバティーリゾートレストラン

オープンテラスのレストランで食事やハイティーが楽しめます。一面に広がる茶畑と山々を眺められるテラス席がおすすめです。

隣のガーデンにはティーポットのモニュメンがあり写真スポットになっています。

ティーポット

レストランのおすすめメニュー

サバティーワッフル

ワッフル

サバティーパンケーキ

サバティーパンケーキ

サバティー

サバティー

サバティースコーンとサバティーのハイティーセット

サバティースコーンとサバティーのハイティーセット

もちろん食事もできます。炒飯やチキンにも茶葉が飾り付けられていて、見た目も美しいです。

サバティーガーデンのお土産

おみやげ屋さん

建物を入るとすぐ左手にお土産屋さんがあります。オリジナルサバティーTシャツをはじめ、たくさんのお土産品が置かれています。

サバティーは普通のサバティーからフレーバーティや一部でしか取り扱いのないオーガニックサバティーと種類が豊富でどれを買おうか悩むほどです。

オーガニックサバティーは「今まで飲んでいたのは何だったのか」と思うほど美味しいのでおすすめの一品です。

お土産屋さんの入り口に無料の携帯充電ボックスがあります。レジの人に頼むとボックスの鍵を貸してくれて充電ができます。うれしいサービスですね。

ケーブルなどは用意されていないのでご自分の充電器とBS(BF)タイプの変換器の用意が必要です。

サバティーガーデンの茶畑

サバティーの茶畑

目の前に広がる茶畑は自由に散策ができ、茶摘みをしている従業員が働く姿に出会うこともあります。

茶畑はここだけでなく、レストランがある山の下から山の上まで見渡す限り茶畑なのです。

サバティーガーデンの工場

工場

レストランとお土産屋さんが併設されている建物の向かいに工場があります。ガイドを頼むと英語の説明で案内をしてくれます。工程だけでなく、サバティーの歴史や茶葉の見分け方、そして美味しいサバティーの入れ方も教えてくれます。

料金表

いろいろなツアーがありますが、終了が早いので注意してください

サバティーガーデンの宿泊施設

コテージ

コテージ

レストランからさらに車で山を5分ほど進むとコテージがあります。2軒が隣り合った建物がいくつかあり、それぞれ裏手に小さな庭があります。静かに読書をするには最適な場所です。

コテージは部屋の寝室があり、クィーンサイズのベッド1台の部屋とシングルベッド1台の部屋なので、大人3名は宿泊できる造りです。その他、テレビ、エアコン、クローゼット、鏡、バスルームが付いています。

マレーシアは1部屋の値段を支払うので、実際は何人泊まっても問題ありません。狭いのを覚悟して大人3人の部屋に4人、5人泊まっても良いのです。朝食付きプランの場合は既定の人数分しか用意されないので、朝食代を別途支払って追加します。

ロングハウス

ロングハウス

コテージの少し先、レセプションの敷地にあるのが竹でできたロングハウスです。サバに古くから住む民族の家の形で、名前の通り長い家なのです。日本の長屋のように横長に作られた建物の中に並列して部屋がいくつも並んでいます。

今でも実際にロングハウスで暮らしている地域があり、1つのロングハウスに親戚一同で住んでいます。家族ごとに部屋が分けられ、結婚などで家族が増えると横に部屋を足して行くのだそうです。

共有する廊下のような部分は屋根だけあるオープンスペースとなっていて、いわばリビングやダイニングです。

オープンスペース

サバティーガーデンのロングハウスは原住民「ルングス族」の家の造りになっています。

壁にはサバに住む民族32種族のうちの7種族、バジャウ族、ルングス族、カダザンドゥスン族、ムルット族、ルンダイエ族、ロトード族、マラユブルネイ族の民族文化にまつわる写真や道具が飾られています

部屋に小さな洗面台、コンセントが付いていますが、トイレ、シャワーは共有です。それぞれに蚊帳が付いたシングル3つ分のマットレスがあり大人3人まで泊まれます。

ヴィラ(バンガロー)

ヴィラ(バンガロー)

レセプションからさらに山を登っていくと左手にヴィラ(バンガロー)があります。一軒まるごと貸切のヴィラ(バンガロー)は大人が最大で12人泊まれます。

目の前に広がる茶畑と山々、12人でたっぷり座れるリビングとダイニングテーブルがあり、テラスも広々としています。大勢で過ごすには最適です。

レストラン周辺と宿泊施設以外は街灯もなく、夜になると真っ暗です。歩くことも可能ですが宿泊客は車で移動しています。

また、夜は寒いので長袖長ズボンが必須です。特にロングハウスは隙間があり外の空気も入るので、日本の真冬の外出を想定した準備が必要です。気温は時期や天候にもよりますが、備えあれば憂いなしです。

宿泊には代表者1名のパスポート提示が必要になので忘れずに持参してください。

サバティーガーデンのアクティビティツアー

カブトムシ

公式サイトに記載があったツアーは下記になります。こちらもレストランに併設されているツアーデスクで申し込みます。

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  • ジャングルトレッキング
  • 川トレッキング
  • モーニングサンライズウォーク
  • ティーブッシュ/昆虫ナイトウォーク
  • DIYバティック絵画
  • ブローパイプレッスン
  • チームビルディング活動
  • 障害物クロッシング/ローロープ&コマンダーコース

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宿泊した際に昆虫ナイトウォークを申し込もうと思ったのですが、ガイドがすでに帰宅していてできなかったことがありました。早めの予約がよさそうです。

サバティーガーデン周辺の観光

フィッシュスパ

フィッシュスパサバティーガーデンの入り口に並んでフィッシュスパの看板があります。入場料は外国人で大人MYR10=300円程度、子どもMYR5=150円程度、カメラ持ち込みは別途MYR3=100円程度です。携帯のカメラは無料でした。

魚は大きさ15cmくらいの川で保護されている魚です。看板はドクターフィッシュとうたっていますが、本当にドクターフィッシュなのかどうかは定かではありません。帰り道に足を洗う場所があるのできれいに洗ってから帰りましょう。

ポーリン温泉

植物

サバティーガーデンから30分ほどラナウ方面に行くと分かれ道に出ます。これを右手に曲がるとポーリン温泉があります。

キャノピーウォークやバタフライパーク、トレッキングコースもあり、植物や昆虫を見ながら国立公園の中を散策できます

屋外にある公衆温泉は水着着用、無料で入れます。個室は有料になり2種類の湯船があります。普通の湯船とラフレシア型の湯船で、ラフレシアは大人5人くらいがゆっくり入れるお風呂になってます。足湯もあるので水着がなくても大丈夫です。

まとめ

サバティー

一面茶畑のガーデンはどこを見ても癒されます。ボルネオは蝶の種類が多いことでも知られていますが、日本では見られない大きさの蝶が茶葉を飛び回ってます。

夜は虫の音楽会のようで、スズムシなどさまざまな虫と鳥の声が響き、街灯のない山中では星に手が届きそうです。サバティーガーデンには年齢に関係なくそれぞれの楽しみ方があります。

サバティー・リゾート基本情報

  • 名称:サバティー・リゾート(sabaha tea resort)
  • 住所:17, Kg. Nalapak, Jalan Ranau-Sandakan, 89309 Ranau, Sabah, Malaysia
  • 電話番号:(60)88 440 882【予約】/(60)88 879 611【レセプションデスク】/ (60)88 879 220【レストラン】
  • メール: info@sabahtea.net
  • ウェブサイト:http://www.sabahtea.com.my/

※レセプションデスクはコテージ、ロングハウスの敷地にある宿泊管理施設です。上記の通り、レストランとレセプションは離れており、取り次いでもらうことは不可でした。必要に応じてそれぞれの場所へ連絡が必要です。

また、60はマレーシアの国番号になりますので、マレーシア国内から電話をする場合は最初の6を外し088からかけてください。

フィッシュ・スパ基本情報

  • 名称:フィッシュ・スパ(fish spa)
  • 住所:Kampung Luanti Baru, Ranau, Malaysia
  • 電話番号:(60) 88 876 988

ポーリン温泉基本情報

  • 名称:ポーリン温泉(poring hot spring)
  • 住所:89300 Ranau, Sabah
  • 営業時間:午前7時から午後6時
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マレーシア生活・就職HACK編集部
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