マレーシアで働こうと考えている人にとって、その国での一般的な求職の方法は大変重要な情報であると思います。
私はマレーシアで2度転職活動をし、無事仕事を得た経験があります。マレーシアで職探しする場合どのような方法があるのか、そしてマレーシア人は実際にどのように働いているのかを紹介します。転職活動から就労ビザを取得するまでの流れと注意点を紹介していきます。
マレーシアでの転職概念
転職しやすい環境
マレーシアではあまり終身雇用という概念がありません。少しでも自分に合わないと感じたら、すぐに仕事を変えます。
そういった文化であるため、企業内で上層部の人間が入れ替わることも多くあります。そのため必然的にその下についている社員も、環境が変われば職場を変えます。
ヘッドハンティング
また、日本と同じようにヘッドハンティングなども日常茶飯事で、役職付きの社員がライバル企業にもっと高待遇で転職することも多々あります。
自分の考えを通して転職する人が多い中、企業で働く労働者を守る法律も日本と同様に存在します。理由なしに企業は社員を解雇できないのです。仕事を辞めたければ辞めていいし、企業に居続けたければいられるのです。
家族や友人も参加する労働者デモ
企業に居続けたいのだけど現状に不満があるという人は、賛同者を募ってデモをすることがまれにあります。規模も大きなものから小さいものまでさまざまです。
先日私が見かけたデモは、大手銀行の一般社員が労働環境の改善を提唱したものでした。そういったデモには社員の賛同者はもちろんのこと、その社員の家族や友人なども参加してビラ配りや演説を日中に繁華街で行います。
トラックなどで機材を用意し、大掛かりなスピーカー設備を使用して大迫力のデモも多くあります。ときにはそういったデモによって渋滞が発生したり、事故やスリなどの二次災害が起こることもあるため、警察が周りで警戒しなくてならないくらいの大ごとになります。
マレーシアで転職するためにエージェントを活用
実際に職探しをする場合、一番現実的な方法としてエージェント会社を利用するというやり方があります。
マレーシア国内には多くのエージェントがあり、日系企業やローカル企業を日本人に紹介しています。このときに複数のエージェントに登録し面談することで、自分にあったエージェントに出会うことができます。これはマレーシアで転職活動をする上でかなり大切なことです。
登録と面談を済ませたら、自分の希望に合う企業を紹介してもらい、履歴書を送ります。英語での履歴書が必要になるので準備をしておかなくてはなりません。
希望に合った企業に転職できるまでお手伝いしてくれる、そんなエージェントを探すことでスムーズに転職活動ができるようになります。
マレーシアでの転職活動は日系企業以外なら面接後の謝礼メールは必須
お礼のメールの必要性
転職活動をしていると、面接で面接官から名刺をもらうことがあります。その場合「面接後にお礼のメールなどを送る」という習慣が世界中であります。
日本では、送ることは合否に直接関係ないと言われています。それに対して外資系企業で転職活動をする場合は、礼状を送ることで合格になる確率が上がると言われています。
メールで確率が上がる
マレーシアで転職活動をするとき、日系企業だと礼状を送る必要はありません。しかし、ローカル企業やその他の外資系企業には、欧米文化にならって礼状を送ることで面接を通過する確率を上げましょう。
マレーシアは欧米文化の影響を多く受けているので、企業も欧米化しているように感じます。
マレーシアの就労ビザ取得要件にはない企業ごとの条件
日本人がマレーシアで転職するには、就労ビザを取得する必要があります。就労ビザは雇用する側の企業が申請しなくてはいけません。
就労ビザの条件
マレーシア政府が発表している日本人の就労ビザに関しての条件には、年齢制限は基本的にありません。しかし、あまりに若いと、マレーシアで働く資格である専門知識や経験が十分でないと判断される場合もあります。
企業ごとに設定される条件
そのため雇用する企業が、日本人の就労に関して年齢制限として「26歳以上」などとしていることがあります。もしくは「高卒や大卒の場合は卒業後3年以上の同業界での実務経験がある者に限る」などと条件を課すときもあります。
このように企業ごとに安全策として、そういった条件があることがありますので注意が必要です。
マレーシアの日系企業関連のインターンシップが多数あり
マレーシアには多くの日系企業があります。いくつもの日系企業が日本人のインターンシップ志願者を募集しています。マレーシア国内にある日系企業の顧客が日系企業であることが多く、日本人の雇用に積極的です。現地採用として現地での業務に特化した人材も需要が多いです。
ローカル企業でも日系企業や日本人相手にビジネスを行っていて、日本人雇用をすることもあります。よくそういった企業では日本人のインターンシップ生の受け入れがあります。
インターンシップのシステムは日本と同じです。基本的に給与はないですが、企業によっては福利厚生として家賃や食事などの補助を提供してくれます。
まとめ
マレーシアでの転職活動に日本と根本的な違いはありません。しかし日本人が外国人となってマレーシアで転職をするのは、日本でするときと難易度がかなり変わります。そのためモチベーションの維持に自分なりの努力をするなど、あきらめずにがんばることが大切です。
求職前に自分の希望を明確にし、エージェント会社との面談でも十分に自分の言葉で話ができるように準備をしましょう。